(株)安川電機(本社:北九州市八幡西区、利島康司社長)は11月10日、真空ロボット「SEMISTAR-Vシリーズ」2機種と移動ロボット「RoboPorter」を発売すると発表した。
◆真空ロボット「SEMISTAR-Vシリーズ」
真空ロボット「SEMISTAR-Vシリーズ」は有機EL・液晶用ガラス基板搬送市場をターゲットにしたもので、今回新たに大型ガラス基板搬送に最適な2種類の真空ロボット「SEMISTAR-V35D-G4」(可搬質量35kg、G4サイズ(730mm×920mm)基板用)と「SEMISTAR-V40D-G6」(可搬質量40kg、G6サイズ(1850mm×1500mm)基板用)をラインアップに加え、可搬質量10kg~75kgまでのシリーズ化を完成させ市場対応力を強化している。
主な特長は、SEMISTAR-V35D-G4が「高真空中で有機EL・液晶用などのガラス基板の搬送が可能」「長短2種類のストロークを用意」で、SEMISTAR-V40D-G6が「高真空中で有機EL・液晶などの大形ガラス基板の搬送が可能」「分割可能なマニピュレータの採用」となっている。
◆移動ロボット「RoboPorter」
移動ロボット「RoboPorter」は、移動軌道を規定するガイドテープ必要とせず、ロボット本体に記憶された軌道データと、各種センサでの空間認知により正確に軌道上を移動する。これにより多岐に渡る軌道設定が容易で、現在位置から任意のポイントへの最短軌道の選択を可能とし、移動時間の短縮を実現する。
さらに、複数台の効率運行を可能にするホストPC用運行管理ソフトの同梱や、バッテリの自動充電機能および交換を容易にする構造にも対応しており、また、各種センサによる空間認知を2重3重の監視機能としても使用し、安全性を向上させたとしている。
主な用途は、組立工場でのセル内部品供給、物流倉庫での物品仕分け、オフィスビルでの社内便配送など。
販売開始は12月10日、販売計画は2010年度に100台/年、次年度以降300台/年を見込んでいる。販売価格はロボット本体、充電器、運行管理ソフトで630万円(税込)。
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