<筑後市長選勝利への凄腕>
蔵内氏のプロフィールを紹介しよう!!
【同県議のHPより】
昭和28年12月7日生まれ。福岡県筑後市出身。同47年3月県立八女高校出身。同54年日本大学農業学部獣医学科卒。同年4月臨床獣医師、同55年蔵内修治代議士秘書、同62年4月福岡県議会議員当選、以降6期連続当選、平成13年5月福岡県議会議長、現在警察常任委員会委員、自由民主党県議団会長。
以上が同氏の経歴だ。ポイントは、蔵内修治代議士に巡り会い、彼の政治基盤を継承したことである。ここから、同氏の政治家としての運が輝きだした。
蔵内氏の肩書の異色さは、獣医の資格をもっていることだ。獣医としての実務経験は定かではないが、獣医資格が役職に深く反映されている。(社)日本動物保護管理協会会長、(社)日本獣医師会副会長、(社)福岡県獣医師会会長、(社)福岡県畜産協会会長、(社)福岡県動物福祉協会理事長、福岡県馬術連盟会長とユニークである。その他にも、筑後市の公職を無数にこなしている。当然、自由民主党筑後支部支部長の要職にもある。
どうであれ、蔵内氏の寄って立つ権力の源泉は地元筑後市だ。このお膝元である筑後市長選挙で同氏の推す立候補者が敗北すれば大打撃になることは、自明の理。所属する自由民主党が政権の座から滑り落ち、筑後市に敵対する新市長誕生となれば『蔵内ブランド』が一気に錆ついてしまうことは間違いない。支援する中村氏を当選させるには、打てる手段は全て講じたはずだ。前記した通り、民主党陣営をかき回した手並みは見事というほかない。
<次に打つ手には限りがある>
「じゃー、今後、蔵内県議の権勢が隆盛となるのか?」という問いに対しては、「自民党が野に下っている以上、蔵内氏の隆盛にも限度があるが、そこをどうさばくかが見もの」という回答をしておく。「蔵内先生!!お願いします」という陳情に、どう応えていくのだろう。福岡県、筑後市の案件を解決するには、民主党政権へのパイプが必要となってくるが・・・。
12月には56歳になる政治家・蔵内勇夫氏は、今が一番脂の乗った時期だ。現在、自由民主党の県会議員たちを統括しているばかりでなく、県政界の大立者と言っても過言ではない。同氏の次の一策は何か?周囲ではさまざまな囁きが漏れてくる。まず一番信ぴょう性がありそうなのは「平成23年3月の県知事選に立つ」ということである。だが、現在の政治情勢から1年半先を見通して、自民党公認・推薦で勝てる可能性は低い。「そこまでリスクを背負って知事選に立候補することはない」と身内が証言する。
参議院福岡選挙区となれば、次は4年後になる。「参議院議員とは『使う者』、蔵内氏はこのポストに全く未練を持っていない」とある県会議員が語る。本人に聞いてみたことがあった。「いずれ衆議院には7区から立候補しないのですか?」と質問した。「とんでもない。古賀先生を差し置いてできるわけがない。(古賀氏)本人が政治家を引退すると表明すれば別の話だが、あと10年はやられるよ」と断言する。どうであれ動きがあるとすると4年後、蔵内県議が60歳になったときだ。「60歳になっての国会議員といえども『一期生』としてのスタート、蔵内氏の面子が許さないだろう」と解説する情報通もいる。
「蔵内氏の次の策は何か?」。まず第一に、野に下った自由民主党という現実(=短期間での政権奪取は無理という現実)に直面している以上、蔵内氏の辣腕発揮には制約が発生する。そうなると第二は、腕を振るえるエリアが自由民主党内、県議会内、筑後市内となる。ここも安閑とはできない。1年半先を占うと、知事選を含め、統一地方選挙結果次第では県政においても枠が嵌められそうな気配だ。
とすれば、同氏の活躍する目的は、自民党県連を地獄から生還させることに尽きるようだ。福岡全体を見回すと、確かに自由民主党を救う人材は蔵内勇夫氏しかいない。
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