今年2月に開かれたアジア文化賞選考委員会の議事録からは、受賞者が見たら「返上」を申し出られそうな記述が少なくない。ここまでして同賞をつづける意味があるのか!?議事録の記述をたどりながら、いかに適当な選考が行われているか検証してみたい。
赤線部分を中心に議事録を読めば、一目瞭然。説明するまでもなく、同賞の評価がいかに低いものであるか、委員たちが承知しているのである。受賞してもらうために委員会側が相手の日程を気にし、「格がさらに上なかのみたいな論議をせざるを得ないもどかしさというのをどこか感じるんですね」。
さらに受賞予定者が変われば「面倒くさい」。「○○(黒塗りで不明)先生、だめということはないでしょうね。…中略…、中国、中国と並ぶ。これ堪忍してほしいですね。やめてほしい」。
なんともお粗末な選考過程である。この程度の賞に年間1億円近い公費をかけていいのだろうか。驚きの選考はさらにつづく。
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