都市銀行と地域銀行の貸出残高が接近している。日本銀行の「貸出・資金吸収動向」によると、2009年10月の貸出金(平残ベース)は都銀が約209兆円、地域銀行が約193兆5千億円だった。その差はまだ15兆円以上あるが2000年初めには100兆円以上の開きがあり縮小傾向は鮮明となっている。特に、08年後半の金融危機以降は10月まで約5兆円も差が縮まった。09年春以降に大企業製造業を中心に直接金融市場への資金調達シフトを強める中、とりわけ都銀は「1年未満の短期資金返済が急増している」という。
【久米 一郎】
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