2008年8月5日に民事再生法の適用を申請し、同年9月16日に再生手続開始決定を受けた(株)丸美。福岡地区でトップクラスの知名度を誇っていたデベロッパーの破綻は、福岡地区だけでなく九州全域に大きな影響を生んだ。
その後は、当サイトでもたびたび触れているが、同社の法的手続きを巡ってさまざまな動きがあるようだ。そのひとつが、A社H氏による民事再生法を通らせる動きである。
丸美をめぐっては、被害者の会などは経営者を含めて破産させる動きがあるが。しかし、A社は民事再生法を認めさせるように債権者を回り、「民事再生法に同意してくれないだろうか」と持ちかけているようだ。
同社の債権者の大半は個人債権者で、「被害者」として、ぶつけようのない怒りを持ったまま苦悩の日々を送っている人たちが多い。これまでも、個人債権者の悲痛な声を届けてきたが、丸美の破綻が社会的にいかに深刻な問題を生んでいるか。第二、第三の丸美を作らないためにも、破産しか道は残されていないのではないだろうか。
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