バブル崩壊後の1995年頃、穴吹工務店未進出の地区で同社による新規物件が計画されると、業者が「穴吹詣で」を行なうほど人気が高かった。ある地区では、計画段階から業者側がマンション購入の見込み客を連れてくるほどだった。
なぜなら、一度協力会として入れば継続的に仕事が回ってくること、強制的な「お付合い(マンション購入)」の要望がなかったことを全国の下請業者が知っていたからだ。
しかし、ここ数年はある下請け業者が「紹介依頼や購入依頼が増えました」と言うように、業者に対しての要望も増えたとされる。「価格も厳しく、仕事が取れるかどうかも分からず、マンション購入までちらつかされては、とてもではないが一緒に仕事はできません」と二の足を踏む業者が出てくるなど、結束力が弱まる兆候が出ていた。
~了~
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