穴吹工務店の裁判資料による債権者が判明した。そこで、一般債権者上位6社に対して債権額の確認とその詳細について電話取材を行なった。各企業のコメントは以下の通り。なお、各債権額は裁判資料によるもの。
(株)エヌプラス(香川県高松市)
債権額:8億5,821万円
穴吹工務店とは長年の付き合いがあり、年間約20億円の取引を行なっていた。年により変動はするが、商品の大まかな内訳は住設設備が約70%、その他タイルなどの材料が約30%と見ている。今回の不良債権として挙がっている金額は大体合っていると思う。同社としてはピークの金額だったから、残念としか言いようがない。
古久根建設(株)(東京都文京区)
債権額:4億667万円
債権額について詳細は答えられないが、現在工事継続中のマンションの工事代金分だ。引き渡し前なので保全はできている。穴吹工務店とは05年5月に資本・業務提携してグループの傘下に入り、年間約30億円の取引、平均して3、4棟のペースを維持していた。しかし、株主である穴吹工務店の破綻に際して、グループに属しながら堅調な業績が認められて当社は会社更生法の申請をする必要がないと判断されている。この破綻を受けて、今後は穴吹工務店との業務提携は続けていく方針だが、資本提携を解消してグループから離脱する方針は免れないだろう。
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