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特別取材

【特集:「観光立国・九州」へ】博多石焼 大阪屋社長 西川ともゑ氏(3)
特別取材
2009年11月28日 08:00

博多石焼 大阪屋社長 西川ともゑ氏
伝えたい、日本の文化
楽しんでもらいたい、日本の食

博多座の活用を

 —なぜ博多の町が元気だと言われるのでしょうか。逆に、地方に行くと元気を感じないのはなぜでしょうか。

 西川 博多は昔から商人の町だったでしょう。商売人というのは、常にいろいろなイベントをしなければ人を集められないわけです。四季折々のお祭りがあるのが博多でしょうね。お祭りをすればそこに人が集まります。人が動かなければ経済は成り立ちません。博多商人は、人を集める方法を神仏のお祭りと上手くからませていたということです。

 地方に行くとシャッターの閉まった商店街が増えましたが、福岡の川端商店街にはシャッターが降りているお店はありません。博多リバレインやキャナルシティ博多ができる前はシャッターが降りた店もありましたが、博多商人が、そしてその土地の人が人を集める策をしっかりと考えていました。私もちょうどそのとき、いろいろとお手伝いさせてもらいました。

 —博多の町をより活性化させるために、何かお考えはありますか。

 西川 1つ言えば、もっと博多座を活用してほしいと思います。市民の劇場ですから。ここのトップは市から来るわけですが、私は演劇文化に造詣が深い人に来てほしいと思っています。そして、簡単に転勤してほしくないですね。石の上にも3年と言いますが、たった22、3年で転勤してもらいたくありません。

 やはり、企業はトップの顔が見えなければなりません。民主党も鳩山首相がトップセールスで常に話題に上がりますが、吉田市長にも常にトップセールス、いつも自分の顔が出るようにして下さいと応援しています。

 とくに昨今、景気低迷により博多座は経営に苦戦していると聞いています。演し物もマンネリ化しています。博多座設立時に東宝から来て、大変なお力を注いでいただきました小坂弘治さんに、また顧問にカムバックして博多座を面白くしていただければと思います。

(つづく)

文・構成:大根田康介


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