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浚渫工事延期の背景(福岡)
社会
2009年11月12日 08:00

 九州地方整備局発注の『博多港(須崎ふ頭地区)泊地(-12m)浚渫工事(第2次)』は、宮川建設(株)(福岡市中央区)と淺川組九州営業所(北九州市小倉南区)で構成される「宮川・淺川経常建設共同企業体」が受注したものの、工期は1年近く延長される。延長の理由は、博多港の関係漁協による工事へのクレームであったことが明らかになっている。
 データマックス取材班が、九州地方整備局に情報公開請求して入手した公文書には(下記参照)『博多港の関係漁協から、浚渫工事による濁りの関係で工事区域周辺の漁場への影響が懸念されるため、工事の着工を見合わせるよう申し入れがあり・・以下略』とある。
 浚渫工事による濁りで漁場への影響が懸念されるというが、浚渫工事は平成16年から続けられており、当該工事だけにこうしたクレームが付けられたことにはいくつかの疑念が生じる。

公文書

 第一に、浚渫工事の技術が向上しており、現在の工法なら水質汚濁は少ないとされていることだ。写真は当該工事で使用されている浚渫船の写真だが、「密閉式グラブ」を使用して汚濁拡散防止を図る一方で、さらなる防止柵を講じているとされる。漁場への影響が出るほどの濁りが拡散するとは思えない。

汚濁拡散防止を図る浚渫船

 さらに、工事受注の大きな条件として「浚渫作業時の汚濁拡散防止対策」が挙げられており、入札には同対策についての技術評価が加味される。当該工事を落札した「宮川・淺川経常建設共同企業体」は、技術評価で満点の10点を獲得している。重要な工事受注条件にクレームがついたということは、九州地方整備局の評価が間違っていたことになってしまうのである。

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