12月1日、大野城市に事務所を置く鉄筋継手研究会は、福岡商工会議所にて第1回の例会を開催した。
同会は、多様化する鉄筋継手の最新情報を建築構造物の設計・施工・管理にかかわる者で共有して理解を深め、これを活用したトータルコストダウンを図ることを目的として結成された研究会。記念すべき第1回目の今回は、(社)日本鉄筋継手協会・専務理事の矢部喜堂氏、戸田建設(株)九州支店の重本彰氏、名古屋市に事務所を構えるハタコンサルタントの降籏達生氏を招き、講演と質疑応答の形式で進められた。
同会事務局の河村貴夫氏((株)九州三共 代表取締役、大野城市)は、会冒頭で、(社)日本鉄筋継手協会が今秋行った鉄筋継手工事標準仕様書の大改訂について概要を説明。「複雑化が予想されるこの分野を共に学び、品質向上とコストダウンを目指していきましょう」と挨拶をおこなった。その後、各講師がそれぞれの分野で講演を行い、参加者はメモを取るなど熱心に聞き入っていた。演題の詳細は下記を参照のこと。
初の例会にもかかわらず、会場となった福岡商工会議所には多数が来場。参加した圧接業者からは「ここで学んだ内容を社内でも共有したい」との声が聞かれた。また、ある参加者は「当社自身は鉄筋継手を行なっていないが、鉄筋工事業者として、鉄筋にまつわる技術の勉強は不可欠だと思い参加した」と語っていた。
同研究会は、来年6月にも第2回例会を予定しており、最新情報の共有・正しい鉄筋継手の理解・トータルコストダウンの実現を、今後も推し進めていきたいとのこと。
<講演内容>
・鉄筋継手工認定(評定・評価)の最新情報
~(社)日本鉄筋継手協会 専務理事 矢部 喜堂 氏
・工業化工法への取り組みと鉄筋継手の実例
~戸田建設(株)九州支店 作業所長 重本 彰 氏
・建築工事原価低減の基本(1)
~ハタコンサルタント 代表 降籏 達生 氏
<問合せ先>
鉄筋継手研究会事務局((株)九州三共 内)
電話:092-501-5963
FAX:092-501-6651
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら