福岡市漁協の関係者らで構成される『博多湾漁業管理委員会』が、国土交通省九州地方整備局発注の『博多港(須崎ふ頭地区)泊地(-12m)浚渫工事(第2次)』を止めた理由は、「あなご」や「手長タコ」の稚魚が死ぬ、という理由だった。市漁協の組合長によれば、平成19年の暮れ頃、それらの稚魚が確認されたため、しばらく浚渫工事を止めてもらわなければならないという話になったと言う。さらに、稚魚が育つまで6~7か月と明言している。
ここで矛盾するのは、前述の『博多港(須崎ふ頭地区)泊地(-12m)浚渫工事(第2次)』の工期が平成19年10月からで、その直前に、同工事の1期分である『博多港(須崎ふ頭地区)泊地(-12m)浚渫工事』が、大手マリコン「若槻建設」によって施工されていたことである。若築建設の工事には何のクレームも付けられていない。
宮川建設(福岡市)と淺川組九州営業所(北九州市小倉南区)で構成する「宮川・淺川経常建設共同企業体」が落札した『博多港(須崎ふ頭地区)泊地(-12m)浚渫工事(第2次)』のみに、強硬な抗議が行われたことになる。不自然と言うほかない。さらに言うなら、今年発注された博多港須崎ふ頭地区の浚渫工事にも、漁協側のクレームはないとされる。「稚魚」はどうなったのだろうか?
問題の工事に関する昨年からの漁協側との「打合せ記録」(文書参照)を確認すると、11月6日の記録に『手長ダコは、去年の春頃(水揚げが)よかった。来年もそれくらいの時期から良くなるのではないかと思う。それまでは(浚渫は)見合わせて貰いたい』との漁協側の要請事項が記されている。
しかし、春を過ぎても工事は再開されなかった。
(つづく)
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