市民の目線、市民の理解・納得できる行政を
筑後市は久留米市の南に位置し、人口約48,700人の市である。大牟田から久留米を繋ぐ国道209号や、近くに九州自動車道八女インターがあり、交通の便も極めてよい。また、2011年には新幹線筑後船小屋駅が完成するなどさらにその利便性は高まりつつある。09年12月3日に新市長となった中村征一氏に、これからの筑後市について話をうかがった。
「市民党」として選挙を戦い抜く
-市長就任おめでとうございます。市長選では、総選挙時の「古賀VS野田代理戦争」とマスコミは書き立てましたが、市長はどの政党にも属せず「市民党」として選挙を戦い抜かれました。選挙戦の感想をお聞かせください。
中村 今回の選挙は市長選ですから、市長に当選した後はすべての政党とお付き合いしていかなければなりません。私は基本的にすべての政党とは等距離と考えておりましたから、自民党、民主党、公明党、農政連、全部に推薦願いを出し、その上で「市民党」とすることにしました。選挙中もマスコミから聞かれましたが、私は一貫してこれは代理戦争ではないと述べました。結果的には民主党の推薦を得ることができませんでしたので、構図としては自・公VS民主となってしまいましたが、私自身はそういう風には思っていません。
-出馬に到る経緯を教えてください。
中村 私は年齢的にも67歳ですし、市長選への出馬は全く考えておりませんでした。私も8年間副市長を勤めましたので、引退しようと考えておりました。ところが、桑野前市長から、9月議会の冒頭に「自分は健康上の理由で3選出馬はしない」という話があり、次期市長をどうするかという話のなかで、市議会の方々の市長選に出てくれという強い後押しがあり、桑野市政でやり残したことを仕上げるという気持ちで出馬を決意しました。10月8日に副市長を辞職し、その日のうちに出馬表明しました。実質は告知まで1ヵ月でしたから、短期間の選挙戦でした。
-6,000票もの大差をつけての勝利でしたが、市民の声をどのように感じておられますか。
中村 桑野市政の継承を基本に置いていましたので、そのことが市民の皆さんに理解をされたのではないかと思います。
(つづく)
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