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特別取材

福岡県筑後市長 中村征一氏 筑後を元気に!(4)
特別取材
2009年12月10日 11:00

市民の目線、市民の理解・納得できる行政を

住民意識の変化と市民の目線に立った行政を

 -市の財政改革についてはどのようにお考えですか。

 中村 04年に三位一体の改革が出され、地方交付税が削減されましたが、筑後市では財政健全化計画を作り、それに基づいて行政改革をやってきました。現在は市職員も40人削減するなどかなり成果が上がっています。これからも見直しできるところは見直しをしていきたいですね。しかし、今のような景気の悪い状況では、財政状況の見通しが立たず非常に難しいです。大半を占める市税の税収が減るということと、国からの地方交付税の見通しも立ちません。10年度いっぱいをかけて新たな財政健全化計画と、行政改革の中身を作っていきたいと思っています。

 -民主党政権に変わって地方はどのように変わると思われますか。

 中村 個別の自治体の事情をどのように判断するかに若干の不安がありますね。われわれの事情が、場合によっては受け入れられないところがありましょうから、そこをうまく説明していかなければいけないと思います。地方の声をどこまで生かしていただけるのか注視していきたいです。

 -副市長をされている間に変化を感じるところはありましたか。
船小屋温泉郷
 中村 今まで変わってきたのは、市民の皆さんの中に自分たちも主体的にまちづくりにかかわっていかなければならないという気風が現れたことですね。毎年9月に行なわれる「ちっごまつり」も、以前は私が実行委員長をしていたのですが、若い方々が企画・運営するようになりました。その方々が郷土料理を掘り起こしたり、成人式を新成人の仲間で段取りしたりという動きが現れたのが、一つの成果だと思っています。今、いくつかの芽が出てきています。まだまだ出てくる可能性がありますので、そういう芽を育てていきたいと考えています。
 また、市職員の中にも変化が生まれてきています。若い職員で組織する「接遇委員会」というものができまして、市民の皆様への挨拶の仕方などのマニュアルを作るなど、新しい取り組みをしています。だいぶ役所も変わってきています。また職員の中には「何をやっているんだ」という目で見ている人もいますが、そういう人たちの意識を変えていかなければいけませんね。まだ職員の意識の中に、民間に比べれば甘さがあると思います。私の市政でのスローガンは、「市民の目線、市民の理解・納得」ですから、「そういうことは市民の理解を得られないよ」という部分は厳しく注意していきたいと思っています。

 -最後に、今後の抱負についてお聞かせください。

 中村 今回14,400票あまりをいただきました。私に対する期待が非常に大きいと思っています。市民の皆さんの期待を絶対に裏切ってはいけないと思います。選挙中も申していましたように、「市民の目線、市民の理解・納得」のできる行政を行なっていくことを片時も忘れず、そして元気で住みよい筑後市を作っていきたいです。

(了)


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