サンリブ(本社:北九州市小倉北区)とマルショク(本社:大分市東春日町)の合併説が再度浮上している。グループの各地法人を統合して小売業態は1998年にサンリブとマルショクに集約した。この2社の合併も時間の問題と期待され続けたが、組織形態、役員構成、株主などの課題もあり現在の体制が継続されている。この間、寿屋との合併を模索するなど規模拡大に意欲を見せた時期もあった。しかし、結局話はまとまらず、近年はイオングループやイズミなど他地区勢力の攻勢やドラッグストアなど新興業態の台頭により守勢に回ってきた。
こうした中で今回の合併説は浮上した。今後の少子高齢化によりさらに市場が縮小するのは必至となっている。環境が整ってきたのは間違いない。サンリブの09年2月期の売上高は1,646億円。一度は九州地区トップに立ったが現在は5位に甘んじている。1,044億円のマルショクは8位。2社が合併すると2009年決算ベースではわずかにイオン九州を超えて1位に躍り出る。
地場独立系として再度覇権を握れるか注目される。
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