11日、県議会定例会の一般質問の中で、川崎俊丸県議(民主・県政クラブ)が香椎幼稚園の閉園問題について言及した。
注目されるのは、幼稚園理事会が借地契約解除の受諾を通知したのが8月であるということ。それにもかかわらず2月と6月の議会では報告や説明がなされておらず、文教委員会でもこの件については取りあげられていない。このことに対し、知事は「幼稚園からの敷地返還の見込みがあるので議会には説明・報告をしなかった」と発言している。これは議会軽視である。
香椎幼稚園が閉園された場合、園児の受け入れは近隣校区の幼稚園が受け入れることになるが、近隣の幼稚園の園児はいっぱいであり、待機児童もいるという。香椎・香住ヶ丘・香陵の3小学校区から幼稚園がなくなることを保護者たちは危惧しているが、このことに関して知事は「幼稚園がなくなった場合の近くの幼稚園が受け入れることは可能な状況にある。具体的な点については香椎幼稚園から協力要請を行なう」と発言している。仮に閉園となった場合、県が園児の受け入れについても県は明確にしていない。幼稚園敷地の利用計画についても知事は具体的な内容をはっきりさせておらず、いまだ不透明なままだ。
香椎幼稚園存続維持運動委員会代表の占部みどり氏は、11日に声明を発表。そのなかには「これまで知事が掲げられていた『子育て支援重視』の姿勢に反するものであり、私たちとしては全く納得できない」と述べている。
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