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8,000万円のムダ遣い(吉田市政の検証3)
社会
2009年12月16日 09:32

 福岡市役所前に敷設された人工芝には、工事費を合わせて約8,000万円もの税金が投入されていた。税金のムダ遣いに加え、民間への「業務委託」に頼り、汗をかこうとしない市役所の姿勢には、市民からも厳しい批判の声が上がる。
 公約実現に知恵を絞ろうともしない吉田宏市長には、市トップとしての資格はない。市長の公約は市役所前広場の人工芝敷設ではなく「小中学校の全面芝生化」(吉田市長のマニフェストより)だったはずだ。なぜ、校庭芝生化を推進しなかったのだろう。金がかかるとの理由なら、全国の笑いものでしかない。

 取材班は今年11月、鳥取県のある小学校を訪れた。「鳥取方式」と呼ばれる校庭芝生化の実情を確認するためである。写真はその時の校庭の模様なのだが、6月に児童、地域住民、教職員らで敷設した芝生が、見事に育っていた。費用は約40万円だったという。校庭芝生化の説明をしてくれた校長先生に、福岡市役所前の人工芝に、4,300万円もの税金が投入されたことを話したら、「100校ほどの芝生化ができるのに・・・」と言って驚かれた。

 校庭芝生化は、子どもたちのためであることはもちろん、環境のためにも極めて有意義だ。しかも、少ない予算で実現できる方法もある。なぜ、吉田市長は動かないのだろう。

 吉田市政には知恵がない。公約実現への執念も感じられない。8,000万円の人工芝は、如実にそのことを物語る。

福岡市役所前広場に敷かれた人工芝鳥取方式で芝生化を実現した校庭(鳥取県内)

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