生コン業界内でも「総論賛成、各論反対」の傾向が強い工場の集約化。ある長崎県内の生コン関係者は、「しなければならない事は分かっている。しかし、踏み切れない事情がある。仮にA、B、Cの異なる会社の3工場が集約化されたとして、その後は新規参入に対する制約をかけねばならない。状況を見て集約化後の地区に外部から参入されたら、集約化した事自体が無意味となる。製品特性上エリアでの商売を確実にしなければならないため、集約化された地域から半径○○kmは工場の新設は出来ないという決まりごとを制定しないと、集約化は出来ない。」と熱く語る。
集約化が加速化しないのは、面子やプライドを守る事だけでなく、こういった事情もある。
【河原 清明】
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