あるノンバンクでの話。「8月までは不動産の買いの引き合いがきていたが、この4カ月、さっぱりなしの状態。博多駅周辺も価格の暴落が目立っている」と耳にした。その矢先、会社を訪問しての惨状話。場所は博多駅南5丁目。30年ほど前に、坪36万円で300坪を購入した。昨今の状況だ。財務の健全化を思い立ち、この不動産を売りに出した。ところがだ。買主が2社現れたが、先方の言い値は坪33万円。30年前よりも3万円安いことを知り、持ち主も唖然とした。「売却損は出せないから売れない」と決断したのだ。現在、「36万まで奮発します」、と言い寄る業者があるそうだ。
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