近年、売却説が浮上しては消える食品スーパー「サニー」だが、昨年7月の西友との組織統合後そうした風評は沈静化していた。業界関係者からは西友がウォルマートの完全子会社となったこともあり、「協賛金や人材の派遣要請などが完全になくなった」と好感を持って受け入れられている。しかし、「KY宣言」など価格重視に移行するさなか、消費者や業界関係者から「品質が落ちた」と指摘する声があがり、多くの店舗で支持を回復できていない。
西友傘下入り後、サニーの優秀な人材の受け皿のひとつとなったのが、ハローデイ。そうした人たちが福岡地区での躍進を支えた。
ウォルマート全体からみれば80店舗800億円は、グループ売上から見れば極めて小さい。保有メリットがなければ譲渡の可能性は常にある。サニーの再浮上へ向けた恩返しのためにもハローデイが買収することが期待される。
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