福岡市では、デジタルサイネージ(電子看板)を使って福岡市民や来訪者に防災や観光などの公共情報を提供し、その効果などを検証する「デジタルサイネージ福岡実験」を実施する。
実験内容は、鉄道の駅や地下街などに設置されているデジタルサイネージへ、設置場所や時間帯などの特性に合わせた即時性のある情報(防災、観光などの公共情報)を提供し、ホームページや広報誌など既存の広報媒体との連携(クロスメディア)を図るなどにより、公共情報の広報媒体としてのデジタルサイネージの効果や今後の展開方策について検証する。
【デジタルサイネージ福岡実験 概要】
<名称>
デジタルサイネージ福岡実験(総務省地域ICT利活用モデル構築事業)
<実施団体>
デジタルサイネージ福岡実験推進協議会
座長:慶應義塾大学 菊池 尚人 准教授
委員:メディア関係者、地元事業者、福岡市など
<情報提供期間>
2009年12月23日(水・祝)~2010年2月17日(水)(予定)
<所要額>
68,000,000円(全額総務省からの委託)
<サイネージ台数>
まちなかサイネージ:約500台
バスサイネージ:3台、2路線
<特色>
○設置場所・時間帯などの特性に合わせた即時性のある情報を提供
○非接触型ICカード技術とデジタルサイネージの連動
500台のうち20台(7カ所)にICカードリーダライタを設置。利用者がIC機能付携帯電話(おサイフケータイ)をかざすと、詳細情報が入手できるモバイルサイトへ誘導。また、地元交通系ICカード(3社)を活用したタッチラリーを実施。
○マルチメディア放送波を使用(バスサイネージ)
福岡ユビキタス特区として設置された実験試験局により、マルチメディア放送システムをコンテンツ配信ネットワークとして使用。デジタル放送の技術を用いて、移動体向けに一斉に情報を配信するシステム実験は、日本で初めての試みで世界的にも先進的な取り組み。
<詳細・お問い合わせ>
福岡市 デジタルサイネージ福岡実験
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