18日、福岡の通販大手(株)アスカコーポレーション(福岡市博多区)と化粧品の企画製造・販売を行なう(株)ジュポンインターナショナル(東京都大田区)がともにJAS法(農林物資の規格化および品質表示の適正化に関する法律)違反で処分を受けた。
本サイト「アスカコーポレーション、またもや問題発覚!」で既報のとおり、健食関連商品25品目で「オーガニック」などと表示を行い、有機農産物加工食品と誤認されるような商品を販売したとして処分されたものだ。
農林水産省表示規格課によれば、「そのほかにも製造、小分け、包装メーカーなど相当数の企業が関わっていた」とされるが、上記2社は「両者の意思決定にもとづいて企画製作から販売を行ったもの」として今回の措置に至ったという。その他の企業は「決まったものを言われるままに、企画どおりにつくっていた」ために(共謀とはみなされず)善意の第三者として処分は免れたもようだ。
両社は今後、原因の究明・分析を行ない、不適正な行為に至った原因を突き止めた上でコンプライアンスの強化および周知徹底を図らなければならない。
「社内のシステムを改善させることができたかどうかについては、1ヵ月後の改善報告書を精査して決める」(同省)とする。
また同違反行為は、景品表示法の優良誤認表示行為にも当たるとし、同省では消費者庁への情報提供も行っている。消費者庁でも一連の経緯から「優良誤認表示のケースには該当する」としたものの、当該案件の対応についてはまだ不透明と述べるにとどまった。
今回の事件について健康食品の業界関係者は、「非常に迷惑な話」と異口同音に答えた。九州の大手受託製造メーカーは、「(健食)業界で占める市場は小さいので、全体的に大きな影響を及ぼすことはないのではないか」と述べた。また、「業界全体が悪いイメージで捉えられてしまう。厳しく取り締まってほしい」と声を荒げる健食販売会社もあった。
今回の処分は確信犯的不正に下されたものだが、今後これらの事件を契機に取締りが厳しくなるのは必定で、業界関係者によれば「健食業界は数ある業界の中でも3番目くらいの順位で取締りの対象にあげられている」というまことしやかな噂もある。
【田代】
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