21日、福岡県の中島孝之副知事が辞任した。県町村会や同市町村振興協会から接待を受けたとの報道を受けてのことだ。
しかし、データ・マックスの取材からは、事件の別の側面が浮上している。
中島副知事はじめ複数の県幹部が「接待」を受けたことは事実とされるが、最も悪質とされるのは、架空請求により同会の金を騙し取ったとして逮捕された町村会業務課参事・天野敏哉被告(49)の乱行ぶりだったという。
県関係者の話によれば、天野被告は中洲のクラブなどに入り浸り、次々と女性を口説いては、金をつぎ込んでいたとされる。
中島副知事ら県幹部の行為は許されるものではなく、別件が捜査対象となっているとの情報もある。しかし、自らの欲望のために中島副知事ら県幹部をダシにして、公金を費消していたとすれば、天野被告の罪は重い。
中島副知事は、天野被告に危うさを感じたのか、2年ほど前に同被告との関係を断っていたとも言われる。副知事は「報じられている内容については、多くの部分が事実と違う」と周辺に語っており、天野被告の行為を知っていたと考えられる。
事実関係を明らかにするためにも、副知事自身が県民に説明する機会を設けるべきだろう。
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