今回は同社の悪質な体質を裏付ける問題の一つである「農水省の指導後も販売を続けていた点」をレポートする予定であったが、同社代表の南部氏が12月18日付けでお詫びの文書を自身の写真付きで公開しており、先にその内容についての問題点を指摘しておきたい。
(アスカコーポレーション「お詫び 有機JAS表示について」参照)
南部氏が記したお詫びの文の中で注目したいのは、「アスカは逃げも隠れも致しません。弊社の今後を見ていただき、信頼に値する企業がどうか、ご判断いただきたい」と記されている点である。また、南部氏自身の責任の取り方は、「失った信頼を取り戻し、アスカを再び皆さまにご期待いただける企業へ成長させることが責務」としている。つまり、南部氏は今回の件を受けて、代表職を辞する予定はないということである。また「今後を見て、信頼に値する企業かどうか」という点は、既に同社の化粧品についても数多くの愛好者から問い合わせがきているとされ、信頼回復は容易ではないだろう。実際、弊社にも同社の顧客からアスカ社を非難するメールがいくつか来ており、「裏切られた」「年々悪質になってきている」など厳しい声ばかりだ。同社がこれまでの体質を劇的に変えて信頼回復につなげることができるのか、今後も注視していく必要がある。
【宮野 秀夫】
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