福岡女子大改革にともなう香椎幼稚園閉園問題について、同幼稚園を閉園するに至った経緯が不透明であることを報じてきた。そこで、取材班は県私学振興局学事課に対し、「福岡女子大学の立地を現地(香椎幼稚園)と決定し、賃貸借契約解除を通告するに至る資料」の公文書開示請求を行なった。
それに対し学事課が提出した資料によると、立地場所検討の考え方は「(1)敷地面積、(2)交通アクセス、(3)周辺環境等の立地条件、(4)23年度を目途としている新しい学部開設との関係を総合的に勘案し、現在地の適否とその他の適地の存否について検討を行う」とある。
肝心の敷地については「福岡市からは東区に立地してほしい旨の要望があり、同市は、大学施設の住民への開放等を踏まえ、移転計画がある女子大隣接の福岡市東市民センター敷地(3,700m2)を、大学用地として優先譲渡することについて配慮する意向をしめしている」とある。敷地については多少の言及があるが、幼稚園の閉園についてはまったく言及されておらず、ページ数も3枚しかない。あまりに簡素な回答書である。本当に十分な議論が尽くされたのだろうか。極めて疑問である。
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