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阿久根市 竹原市長、ブログ記述について語る
行政
2009年12月 4日 17:20

 竹原信一阿久根市長のブログでの記述が波紋を呼んでいる。
 問題となった記述は、医師不足問題で勤務医の給与を増額すべきだとの主張を批判したなかで、「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果 擁護施設に行く子供が増えてしまった」としたもの。さらに「『生まれる事は喜びで、死は忌むべき事』というのは間違いだ」とも記されている。この発言の趣旨について、竹原市長に聞いた。

 -ブログ上での記述が波紋を呼んでいますが。

 竹原 現実問題として、高度医療が人々を生き残らせているのは事実です。それについて言ってはいけない、議論をさせないという話はよくありません。医療技術だけが走ってしまい、それによって新しく生まれてくるものを支える社会の体制が出来ていないのではないでしょうか。
 人間の技術は神の領域を超えるところにまできてしまいました。亡くなるかもしれない老人をチューブに繋ぎ、高いお金をかけて延命したり、体外受精をしたりと、人は神の領域に達している。一方では医療に多額のお金をつぎ込み、一方では生活保護以下のレベルの人もいます。同時に全部を見なければならないのですが、お金の使い方が偏ってしまっていて、社会が全体を見ていません。生から死まで一連のものとして考える視点から、社会作りや政治を行なわなければなりません。それがすっぽり抜けてしまって人気取りと受け取られるような事ばかりに集中しているのではないでしょうか。

 -これからどのようにこの問題に取り組んでいかれるのでしょうか。

 竹原 現実として、生と死の問題は社会として取り組まなければなりません。そういう好機になればと思います。どんなことであれ人が生きるのはつらいことです。様々な人のおかげでみんな生きているが、その組み合わせ、在りようがうまくいっていないから不幸な状態が現れるんです。

 -11月8日のブログ記事が12月になって持ち出されることに関してはいかがですか。

 竹原 11月30日に阿久根市議会が始まり、このタイミングですから、かなり意図的にやっているのではないでしょうか。


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