メディカル分野に特化した熊本保健科学大学(熊本市和泉町、小野友道学長)は今年、創立50周年を迎えた。化血研衛生検査技師養成所として創設されたのが1959年。その後、銀杏学園・銀杏学園短期大学と名を改め、さらに2003年に熊本保健科学大学として開学した。衛生技術学科や看護科を併設し、2007年にはリハビリテーション学科と助産別科を開設するなど、常に時代のニーズを見越した運営には定評がある。今年は大学院も設立している。
看護師不足といわれる昨今、看護学校としては全国区の知名度を誇る。就職率も、「国家試験にパスした生徒は百パーセントの確率」(小野学長)という。卒業生の中には、自衛隊の幹部候補生や客室乗務員として就業する卒業生もおり、「学校にとっては大歓迎」(同)と、生徒それぞれの個性を尊重する教育方針をとっている。
同大学は今年、経済産業省の外郭団体である新エネルギー導入促進協議会の補助金を活用し、大型のソーラーパネルシステムを導入する。事業総額は2億7,500万円、その半額が補助される。図書館や実習室、講義室を備えた直径130メートルの1号館校舎の屋上に2,672枚のパネルを設置し、大学の年間電気使用量の約3分の1を太陽光発電でまかなう。10年3月に稼動の予定。
「回収には10年以上かかるかもしれない」とする小野学長だが、健康医療に特化した同学に新たにエコ・コンセプトが加わる。
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