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2億円歩道橋 国交省動かした古賀誠氏の力
社会
2009年12月24日 08:00

 福岡県広川町の国道3号線上に建設予定の「歩道橋」は、極めて政治的な産物である。

 当初「押しボタン式信号機付き横断歩道設置」の要望だったにもかかわらず、総選挙間近になって突然「歩道橋」になるのだ。
 今年5月ころ、古賀誠・元自民党幹事長の事務所が国土交通省九州地方整備局 福岡国道事務所に地元要望を「伝達」(古賀事務所の説明)してから、急速にことが動いたことは間違いない。
「国道3号線・新代池田地区横断歩道設置」要望経過報告 また、古賀事務所側が作成、配布した文書(画像参照)の内容は、同代議士の尽力で「歩道橋」が建設されることを誇示しているとしか思えない。古賀事務所側も「どう票につなげるか」と視点から文書を作成したことを認めている。利益誘導と指摘されるゆえんである。

 しかし、歩道橋建設計画の経過をたどると、いくつかの疑問に突き当たる。
まず、「横断歩道」から「歩道橋」に計画が変わる過程についてである。横断歩道と歩道橋では所管が違う。前者は公安委員会であり、後者は国道上であることから前述の福岡国道事務所となる。当初の地元3地区の要望が「横断歩道」であったのなら、問題の文書の記述「早速、所管の国土交通省九州地方整備局 福岡国道事務所へ検討して戴くようお願いし・・・」は、筋違いなお願いということになる。「早速のお願い」は公安委員会にすべきなのだ。なぜいきなり国交省なのか・・・?

 さらに、文書にある「説明会」は、国交省側主催であったことも明らかとなっている。しかも、この説明会は、建設計画の説明会ではなく、「測量を始める」ことへの説明会だったという。すでに予算も計上されていたということだ。5月に要望したものが、わずか3か月で決定したということになる。政治力の凄さとしか言いようがない。

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