今年11月には福岡市長選挙が行われる。2006年に吉田宏市長が就任してからの福岡市政は、混迷、停滞といった表現しか見当たらない状況だ。
多くの市民が期待を裏切られたという思いを抱いていることも確かで、その一番の原因は吉田市長の公約違反だ。
人工島・こども病院事業を白紙に戻しての見直し、留守家庭子ども会の無料化、新空港計画への反対表明、目玉となった施策はことごとく反故にしてきた。とりわけデータマックス取材班が重く見たのは、吉田市長がマニフェストの中で、4年間の内の重要施策と位置づけた「小・中学校の校庭の全面芝生化」である。
なんと吉田市長は、校庭の芝生化には目もくれず、市役所前広場に人工芝を敷設してしまった。投入された税金は、事前の調査費用などを含めて約8,000万円。血税の使い方としては最低のレベルであり、吉田市政の実態を示した愚かな施策だった。
身内の市職員からは「市長は、何も判断できない。福岡のことを知らない」「職員任せで逃げてばかり」といった批判が上がる。市民から「何をしたいのか分からない」「期待外れ」「騙された」との辛らつな批判が出るのはもっともなことだろう。政治家としては終わっているのだ。水面下では、すでに「次」をにらんだ動きがはじまっている。民主党が再び不人気市長を推薦するのか?自民党は「勝てる候補」を擁立できるのか?明日から各党をはじめ関係者の動向を追う。
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