1月4日、北九州地区老舗ゼネコンの平成建設(株)が破産手続の申請をした。業歴70年を超える同社の破綻は、新年早々から関係者に衝撃を与えた。
同社は1931年に創業、官公庁からの建築工事や土木工事を中心に、戸建住宅「煉瓦の家」や投資アパートなども手掛けていた。
このようななか、同社に対する信用不安が出た。それは04年2月に事業停止した、北九州市八幡西区の(有)月峯興産に対して約8億円とも言われる未回収金が発生したことであった。当時の取材では「もともとこの物件は金融機関からの紹介で手掛けたため、金融機関の協力のもとで回収・償却を進める」とコメントしていた。しかし同社の決算書上では、この未回収金額が貸付金として計上されたままであった。
【発信・北九州】
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