金融機関は、世界的な金融ショック以降、デベロッパーなどに対する融資を控えてきた。特に開発資金や投資用案件などには、まず融資を実行しない。出口である購入先が決まっていても、である。さらに、販売会社に対しては、借り入れ総額負担が年商に匹敵するようだと融資の実行を行わないケースが増えた。
これでは、デベロッパーは販売物件を仕入れることができず、当然ながら開発や商品に行き詰まる。
特に福岡では、在庫の処理も進み、今年からの販売物件に苦慮しているデベロッパーも出ているほどだ。
シノケングループは、東京地区において関連企業として販売会社を持ち、独自の販売が可能であるが、福岡で販売組織を形成するにはリスクが高い。そこで、販売力があり、以前から1棟売りでの取引があった「えん」に福岡での物件を販売できるルートを確定させたかったのである。
(つづく)
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