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特別取材

【トップインタビュー】ランドスケープアーティスト 石原和幸氏(5)
特別取材
2010年1月 9日 08:00

ランドスケープアーティスト 石原和幸氏
世界一の庭師 日本一の緑を愛する経営者

ぶち抜けた緑の店

 ―実際に店舗でインタビューしている合間にも、花の配置1つまで丁寧に指示しておられます。緑に対する強烈な想いを感じます。

 石原 たとえば、ある大手証券会社が社屋の緑化を検討していると言っていました。私は中途半端に観葉植物を置くのではなく、会社をジャングル化してしまった方がよいと提案しました。狂ったように緑化してしまえば、決まらない商談も決まるケースがあると考えていますから。

 このような考えで、ぶち抜けた緑、おしゃれだけどぶち抜けてジャングル化した店舗のおかげで南青山一帯が変わりました。緑を置く家庭が増えたのです。珍しい店舗だと話題になりましたが、単なる花屋では成り立ちませんから、昼はカフェ、夜はバーも併設しており、いろいろなお客さまが来られます。本当は24時間オープンしていたいくらいです。

 花屋も園芸店も10年前から何も変わっていないと感じていましたし、自分のビジネスを作れると思っていました。わざわざ尋ねてくる、驚かせるような店にしてお客さまを感動させたいというのがここまで来られた原動力です。

 ―九州の街から東京の街を変えていく。素晴らしいと思います。

 石原 私は長崎生まれで、長崎にも「風花 まなび野の里」という住宅街の一画に小さな森を作っています。森の中には花屋、雑貨屋、パン屋、喫茶店など12店舗が出店していますが、一方で事業の中心は東京に置き、住居は代官山、事務所は渋谷、店舗は南青山と最初から決めていました。

 こんな時代だから店の維持は難しいですが、そこで止まってはいけません。私は花なしでは生きていけませんし、死ぬ瞬間までぶち抜けた仕事をしていたい。そして最後は花と緑と言えば石原和幸だというイメージを皆さんに持っていただくまでになりたいですね。

(つづく)

【聞き手、文・構成:大根田 康介】

風花東京取材場所:風花東京
東京都港区南青山3-9-1 アブリム1F
TEL: 03-6659-4093 FAX: 03-6659-4094
営業時間: 花屋/カフェ 9:30 ~19:00 ※カフェは11:00 ~
営業時間: バー 19:00 ~ 24:00(日・祝定休)
URL:http://www.kaza-hana.jp/


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