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この冬は、巣ごもり消費を味方につける(3)~手作り&こだわり商品をアピールする
特別取材
2010年1月12日 08:00

 巣ごもり消費では、自宅で作る内食需要も考えられる。それは食品スーパーにとって、食材を売り込む絶好のチャンスだ。一方、昨今の健康志向を考えると、安心安全な食材で料理するということもキーワードになる。そこでこの冬は、「こだわりの手作りケーキ」や「家庭でできる創作鍋料理」などといったメニュー提案も考えられる。巣ごもり消費では、手作りのケーキやピザが人気
 福岡市中央区今泉の「クオカショップ」は、ケーキやピザなどの食材や調理器具を販売しているが、12月の上旬は平日にも関わらず若い主婦や独身女性がひっきりなしにやってきていた。
 お菓子やパン作りの材料・道具の専門店らしく、小麦粉からチーズ類、チョコレートやナッツ、イーストや酒類まで食材は豊富に揃う。一時はスーパーにも同様のコーナーがあったが、最近はすっかり影を潜めてしまった。ところが、巣ごもり消費でこうした業態が再び脚光を浴びているのだ。
 サニーでは過去、毎月のおすすめ料理をビデオやリーフレットで紹介していたが、バレンタインデー向けには手作りのチョコレートケーキが紹介されていたように記憶している。こうした販促策でも、十分に巣ごもり消費に対応できるはずである。
 また巣ごもり消費では、男性は自宅で酒を飲むことも考えられるので、簡単な酒の肴やおつまみなどの提案も良いだろう。食材にこだわって売場の一角で試食もできるようにし、材料や味、彩りなどをアピールすれば効果は抜群である。

<カットフルーツをハレの日向けに応用>

 冬場の商戦で、1人前の鍋セットはすっかり定番アイテムとなった。鍋の具材となる鶏肉などのつみれも定着したようだ。巣ごもりで外に出ることを控える消費者にとって、簡単に鍋料理が作れる食材は大変重宝だからだ。皮をむく必要がなく、ゴミも出ないフルーツがカギ
 ただ、風邪の予防にも一役買う果物となると、話は別だ。そこで、ぜひともカットフルーツを販売していきたい。皮をむく必要もなく、ゴミも出ない。後片付けが必要ないから、十分にニーズはあるはずだ。
 フルーツは日持ちせず、売れ残りロスのリスクもある。しかし、そこは数量限定や注文販売で対応すればいいだろうし、売上げもとれてペイするはずだ。さらに、ビタミン補給による風邪予防や食物繊維摂取による便秘の解消など、健康志向にマッチしたアピールもできる。
 製造オペレーションについては、通常でもカットフルーツを販売している店舗なら、このカットフルーツを組み合わせて巣ごもり向けに仕立てれば、新たなものを組む必要はない。
 こうした商材は街の果物屋、コンビニ、デパ地下でもほとんど見られず、スーパーの独壇場になっている。製造ノウハウもオペレーションも確立しているわけだから、巣ごもり消費に利用しない手はない。
 もし年末年始のホリデー期間でフルーツ需要に手応えをつかんだのなら、ひな祭りや端午の節句などの「ハレの日」でも需要を掘り起こすことができるかもしれない。

(つづく)

【釼 英雄】


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