(株)ベスト電器(本社:福岡市博多区、深澤政和社長)は1月12日、代表取締役の異動と2010年2月期第3四半期決算(連結)を発表した。
■代表取締役の異動
1月12日開催の取締役会において、代表取締役を異動することを決議した。代表取締役会長の有薗憲一氏と代表取締役社長の濱田孝氏が退任、代表取締役副会長の深澤政和氏が代表取締役社長に就任する。
2期連続で赤字の見通しとなったため、業績悪化の経営責任を明確にし、経営の刷新を図るとしている。
■2010年2月期 第3四半期 決算(連結)
売上高は前年同期比10.6%減の2,512億3,500万円、経常損失は37億3,600万円、四半期純損失は277億2,600万円。
郵便法違反事件による一時的な顧客離れ、異常気象によるエアコンなど季節商品の低迷、連結子会社である(株)さくらやの業績改善の遅れによる営業赤字が継続していることなどから、売上高、営業利益、経常利益ともに予想を下回った。
減損損失ならびにリストラ費用として、主に不採算店舗の閉鎖にかかる費用およびさくらやの事業整理にかかる費用を、事業構造改善引当金繰入額として特別損失に計上したことにより、大幅な四半期純損失となった。
店舗の推移については、当期はイオン三笠店(北海道三笠市)、メガアウトレットベスト博多南店(福岡市博多区)など直営店26店、フランチャイズ店10店、計36店舗を出店。一方、直営店23店、フランチャイズ店3店、計26店舗を非効率店舗として閉鎖した。
その結果当期の店舗数は直営店280店、フランチャイズ店294店の合計574店となった。
同時に、10月13日に公表していた2010年2月期の業績予想を、売上高3,447億円(増減額:-57億円)、営業利益-45億3,000万円(増減額:-44億7,000万円)、経常利益-52億3,000万円(増減額:-52億円)、当期純利益-301億8,000万円(増減額:-288億1,000万円)に修正。特別損失を約195億円計上し、配当予想を無配に修正するとしている。
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