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特別取材

【トップインタビュー】ランドスケープアーティスト 石原和幸氏(6終)
特別取材
2010年1月12日 08:00

世界一の庭師 日本一の緑を愛する経営者

ランドスケープアーティスト 石原和幸氏おしゃれな日本にしよう

 ―不況の時代と言われている現在、中小企業は全体的に委縮しているように思います。同じ経営者としてどう思われますか。

 石原 不況、不況と委縮している中小企業の経営者に言いたいことは、不況こそがチャンスだということです。そこら中にチャンスは転がっています。私自身、こんな時代でも緑の仕事は増えています。それはこの仕事をずっとやってきたから、練習を積み重ねてきたからだと思います。どんな天才でも練習なくして成長はありません。

 よく成功と失敗と言いますが、実は区別がないと思います。失敗するからこそ成功につながることもよくあります。経営という点で何よりも大切なのは、明確な目標を持つこと、体で経営を覚えていくことでしょう。

 実は私には大きな夢があります。それは「ノーベル平和賞をとる」ことです。 この話をすると「おかしな人かな」と思われますが、具体的には北朝鮮の拉致被害者を、実際に向こうに行き畑や庭を作ることで救えると考えています。

 ただし、こうしたことにはお金が必要ですから必死に仕事するわけです。また、こういう姿を社員や家族が見てついてきてくれるのだと信じています。

 ―最後に、九州の読者に対してメッセージをお願いします。

 石原 九州はものすごくチャンスがあると思います。経済の中心はこれからアジア、とくにインドや中国に向かってきていますが、日本にはまだ技術やファッションなどで憧れを持たれている部分があります。また、九州には港湾施設や観光地が揃っており、交流もしやすい状況にあります。九州のよいところは、たくさんの明るい人との出会いがあること、また阿蘇や対馬、屋久島など大自然が豊富な場所がたくさんあり起伏に富んでいるところです。

 日本が生きる道のひとつに「かっこよさ」があると思います。「おしゃれな日本人」と言い換えてもよいでしょう。かっこよいもの、おしゃれなものには経済が動きます。洋服にしても家にしてもおしゃれな方が売れやすいものです。そういう意味では福岡はパリやニューヨークほどではありませんが、おしゃれな店が多いですし、ビルやマンションのデザインもおしゃれなものが多く、先は明るいでしょう。

(了)

【聞き手、文・構成:大根田 康介】

風花東京取材場所:風花東京
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