価格破壊により、多くの企業が存亡の危機に立たされていることは言うまでもない。“仕事はあるが、利益が出ない”というフレーズを毎日のように耳にする。このように多くの経営者は現状に対して不平不満を語り、一刻も早く適正な価格で受注競争が行なわれるようになることを望んでいる。
しかし、なかには「価格破壊は必要なこと」と語る経営者もいる。あらゆる手を使い、いかに他社より安く見積もるか、というスタンスだ。利益が確保できていれば、一概にその戦略を否定することはできないし、受注競争に生き残っていくためには必要なことかもしれない。しかし、価格破壊、安値受注が当たり前になればなるほど、適正な受注競争が行われる時代を望むことは難しくなる。常態化してしまった価格破壊は今後どういう方向へと行くのだろうか。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら