「萩山口信用金庫」(藤井伸榮理事長)が1月12日、山口信金(山口市)と萩信金(萩市)との対等合併により誕生した。合併後の預金残高2,017億円、貸出金残高903億円。
西中国信金に次いで2番目の規模となる。これで山口県内の信金は4つになるが、東山口信金(本店柳井市:預金量1,236億円)と防府信金(本店防府市:預金量775億円)が2012年11月26日に合併を予定している。(預金量は2008年9月末)
山口県内では、西中国信金(下関市)、萩山口信金(山口市)、東山口信金(防府市)の3金庫に集約されることになる。
かつて地域の中小企業を育成するための役割を果たしていた信金も、地域経済の衰退と
共に広域合併しないと生き残ることができないことを示唆している。高齢化と人口減少に歯止めのかからない山口県経済の活性化に、「自らがリスクを取って企業を育成することができるのか」それとも「衰退する地域経済に翻弄されて当局の指導による再編に身を任せるのか」、信金のみならず地銀を含めた地域金融機関トップに課せられた責任は重い。
【北山 譲】
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