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【糸島市長選】さとう俊郎氏に聞く(1)~新しい糸島に新しいリーダーを!
行政
2010年1月14日 12:20

 合併前の旧前原市長選挙に引き続き、さとう俊郎氏が新生・糸島市の市長選に挑む。前回の結果を踏まえ、さとう氏は次回の選挙戦をどのように戦っていくのだろうか。再度戦いを挑む動機と、糸島市政のビジョンについてインタビューを行なった。

<変化を望む声に応えて>

 ―再度、市長選に立候補するに至った経緯について教えて下さい。
さとう俊郎氏
 さとう 前回の選挙では、わずか1カ月の準備期間でしたけれども、9,682の票をいただきました。挑戦者側が統一候補を立てていたならば、勝てていたかもしれません。その多くは、今までの市政に対する批判票であったと分析しています。住民の方々の「糸島を変えたい」という意思表示です。その声に応え再度チャレンジしたいという思いを強くしました。
 また、選挙運動中に「今のままではおかしいのではないか?」という声が寄せられることもありました。その問題意識にあるのは、価値観の転換です。今は大きな変革の時期です。国政では政権が変わり、制度も変わりました。地方においても、従来行なわれていた官僚型の地方自治に対して「NO」という意見があったのではないかと思います。松本嶺男氏(対立候補)の長い行政経験そのものが問われているのです。
 「今までの行政の延長線上で今後もやっていくのはおかしいのではないか?」と、皆さんが思い始めている。中央が「官僚主導ではなく政治主導」ならば、地方でも市民の代表である市長が音頭をとって、議会と一緒に新しい地方自治の在り方を考える。そういう時に来ていると私は思っています。

 ―今までの市政における問題について具体的にお聞かせ下さい。まず、今回の合併についてはどう思っていますか?

 さとう 市町村合併というのは時代の流れであり、行政の効率化と住民へのサービスを向上させるうえでは、方向性として間違っていません。しかし、地域別に見てみれば、旧志摩町には福岡市への合併を望む声や今回の合併への反対もありました。旧二丈町には、自分たちの町だけでやっていけるという声もありました。それをある意味、やや強引にやってしまったという感じがします。旧前原市主導で合併を行なった。そのことに対して、町議や市民の方々には不満が根強く残っています。
 ただ、合併して糸島市が発足した以上は、前を向いていかないといけません。二丈、志摩の方々が、何をもって不満、不安と感じておられるか、そこを可能な限り汲み取って、市政に反映させていかなければなりません。
 今度の市議選の議席定数においても、二丈6、志摩6、前原12というかたちの提案がありました。しかし結果は、二丈4、志摩5、前原15となりました。今回、二丈、志摩においては激戦となります。さらに、その次に行なわれる市議選では、糸島市全区が対象となりますので、旧前原市に比べ人口が少ない二丈、志摩の方々は、「ほとんどの市議が、前原から出てしまうのではないか?」という不安があります。その不安を解消しなければなりません。

 ―市民レベルでの意識融合を進めていくということでしょうか?

 さとう 決して各地域の個性をなくすということではありません。市町村合併とは逆の言い方になるかもしれませんが、私は「ひとつの行政、3つの個性」という言い方をマニフェストに掲げています。二丈や志摩の方々とお話をすれば、「二丈は二丈」、「志摩は志摩」という声を聞きます。その意見は当然のことです。そもそも、歴史的背景も地理的条件も財政状況も違うのですから。
 私は、行政は一体化しても、人々の生活様式ではそれぞれの個性を出して構わないと思っています。そして、足して3で割るのではなく、3つが競い合うかたちとなって、今の個性を伸ばしていった方がいいと思っています。

(つづく)

【文・構成:県政取材班】


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