今年11月に行なわれる福岡市長選挙と、来年春の福岡知事選挙。吉田宏市長が2期目、麻生渡知事が5期目を目指す。
「福岡県町村会」による県幹部への裏金接待が明るみに出たため、知事の右腕と言われた中島孝之副知事が辞任。県政界では、麻生知事の出馬は難しくなったとの見方が大半だ。
一方の吉田福岡市長は民主党へ懸命に擦り寄り、再選への環境整備に余念がない。しかし、こども病院人工島移転をはじめ、公約を平然と反故にしてきたツケが重くのしかかる。市民からの評判は決して高くないのだ。対立候補次第では、市長交代がすんなり実現するだろう。
自民、民主、それぞれの思惑が交錯するなか、現職以外に候補者を擁立する動きが顕在化しはじめている。キーワードはズバリ、「女性」である。
これまでも、市長選候補者として複数の名前が囁かれてきた。もちろん、名前の挙がった人物たちが出馬する可能性はゼロではない。しかし、水面下で進む候補者擁立作業からは、意外な名前が漏れ始めている。具体的に報じるのはまだ先になりそうだが、女性であることだけは間違いない。調整に手間取るとも言われているが、決まれば民主党や吉田市長は戦略の練り直しを余儀なくされるだろう。
知事選の主役も、どうやら女性ということになりそうだ。こちらはまだ時間に余裕があるため「構想段階」らしいが、決まれば面白い構図になりそうである。町村会事件が拡大すれば知事選にも影響が出ることは必至で、そうなると早い時期に候補者の名前が表面化する可能性もある。
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