店舗内装業者を大きく2つに分けるとすれば、乃村工藝社や丹青社など大手の下請をメインに手掛ける業者と、企業や個人オーナーなどと直で取引を行なう業者とがある。現実的には両者とも厳しい局面に立たされているが、業績から判断すると前者の方がより厳しいと感じる。大手総崩れとも言える状況で、「大手依存」が強い業者の受注状況は悪化していく一方である。売上高が前期比3~5割減の業者も珍しくはない。
現状を打破したいところではあるが、大手1社の協力会に属していれば、他の大手の下には入りにくい。また、新規取引は怖くて踏み込めない。現状で我慢するべきか、思い切り踏み込んでいくべきか。会社の体力にもよるのだろうが、このジレンマに陥っている経営者は多い。
【楢崎 賢治】
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