安川情報システム(株)(本社:北九州市八幡西区、清水喜文社長)は1月21日、2010年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高は88億5,500万円、経常損失は4億200万円、四半期純損失は2億4600万円となった。
景気悪化に伴う大幅な需要減少により、営業攻勢や収支改善努力の効果がおよばなかったとしている。
ビジネスソリューション事業については、製造業以外の新規顧客獲得や事業領域拡大を図ることができ、また製造業向けのサービス事業も底堅く推移したものの、移動体通信事業者向けシステム構築は年度後半に入り開発案件が一巡した影響により前年同期に比べ規模が縮小し、自動車メーカーなどの製造業向けビジネスソリューションも企業収益の悪化にともなう情報関連投資の減少により低調に推移した。その結果、売上高は35億4,100万円となった。
組込ソリューション事業については、設備投資の大幅な減少が続きメカトロ分野や半導体製造装置向けの制御ソフトならびに生産ライン向けのFAシステムの需要が大幅に減少。また、駅務機器向けソフトや医療機器メーカー向け画像処理システム、自動車や家電などの民生機器向け通信・制御ソフトも低調に推移した。その結果、売上高は21億2,200万円となった。
トータルソリューション事業については、インターネットサーバ(NetSHAKERシリーズ)などのインターネット・セキュリティ関連製品などをはじめとする文教分野向け製品は需要が堅調に推移したものの、ハード&ソフトビジネスの分野では大口案件の対応が一巡し、自治体向け情報通信基盤の構築も前年同期を大きく下回り、医療機関向けソリューションサービスも低調に推移した。その結果、売上高は31億9,200万円となった。
同時に、2009年10月15日に公表していた通期連結業績予想を、売上高135億円(増減額:▲8億円)、営業利益▲2億5,000万円(増減額:▲2億2,500万円)、経常利益-2億5,000万円(増減額:▲2億3,000万円)、当期純利益▲1億2,000万円(増減額:▲1億1,000万円)に、2010年3月期の期末配当金を無配(年間配当金 5円)に修正すると発表している。
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