鳩山首相の捜査介入発言は、1日で撤回に追い込まれた。
鳩山由紀夫首相は22日午前の衆院予算委員会で、前日に小沢幹事長の資金管理団他「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員・石川知祐容疑者が「起訴されないことを望む」と語ったことについて、自民党議員から追及され、「誤解を与えてしまうというなら撤回を申し上げたい」と述べた。
また、「捜査で無実が証明されればいいと思いだった。検察の捜査に介入するなどという意図は全く持っていない」などと釈明した。
鳩山首相は今月16日、幹事長続投を表明した小沢幹事長に「どうぞ戦ってください」と明言、厳しく批判されていた。
検察は鳩山首相を頂点とする行政機関の一部である。首相が小沢氏の検察批判を容認したり、逮捕者について「起訴されないことを望む」などと言えば、検察主脳もこれを無視することはできなくなる。検察による小沢幹事長への事情聴取が23日にも予定される中、露骨な圧力、捜査への介入ともとられる。不規則発言のたび釈明や撤回を繰り返しているが、確信犯ではないかとの疑念も浮上する
首相としての自覚を欠いた言動に、改めて批判が集中しそうだ。
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