鳩山首相が露骨な捜査介入ともとれる発言を行った。
鳩山首相は21日、小沢幹事長の資金管理団他「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件について、逮捕された衆院議員・石川知祐容疑者が「起訴されないことを望む」と語った。
今月16日には、幹事長続投を表明した小沢幹事長に「どうぞ戦ってください」と明言、厳しく批判されていた。
検察は鳩山首相を頂点とする行政機関の一部である。首相が「起訴されないことを望む」と言えば、これを無視することはできない。検察による小沢幹事長への事情聴取が23日にも予定される中、不用意な発言として片付けられるものではないだろう。小沢幹事長の擁護としか思えない発言が続くことは、意識的に捜査に圧力をかけているとしかとられない。
首相としての自覚を欠いた発言に、改めて批判が集中しそうだ。
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