福岡市発注の港湾関連公共事業は、受注業者に極端な偏りが見られる。
2008年4月から今年1月までの工事について、契約金額ベースで見ると、3系統5社で約80%の工事を受注していたことになる。
とりわけ「博多港管理」とその子会社「コンドー」、「宮川建設」とその子会社「土成興産」の受注競争が激しい。
博多港管理およびコンドーによる単独受注で12億2,000万円。両社のうちどちらかがJVの一員として受注したものが25億9,000万円。宮川建設および土成興産による単独受注で11億4,000万円。同JV分が10億円である。
博多港管理は福岡市漁協と密接な関係をもっており、「博多港漁業権管理委員会」の委員長を務める同漁協箱崎支所の運営委会長が子会社であるコンドーの取締役として睨みをきかせる。
一方の宮川建設は、08年10月まで九州地方整備局のOBを副社長に据え、自民党港湾族議員の力を利用していたとされる。
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