福岡建団連が行なっている“老朽橋等の「検査の眼」”という取り組みが面白い。
これは、専門工事業に携わる事業者団体で組織された福岡県建設工事業団体連合会(福岡建団連、杉山秀彦会長)が、福岡県や福岡市と連携して昨年11月から行なっている取り組み。橋梁の傷み具合をチェックする際、足場を提供する鳶職自身が検査機能を兼ね備えることができれば期間も費用も大幅に節約できるのでは、という考えに基づいて技術研修が進められている。
全国的に見ても珍しい取り組みだが、それだけではない。建設不況で仕事量が大きく減るなか、建団連の側から提案して始まった事業である点が注目される。
下請というポジションはとかく受け身になりがちだ。しかし、嘆くだけでなく、自ら仕事を作り出す姿勢にこそ事態打開の道は拓かれる。
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