厚生労働省によると、今春卒業予定の大学生の就職内定率(2009年12月)は73.1%で、96年の調査開始以降最低となっている。167の主要金融機関の2010年度内定者は約1万5,500人。4年ぶりに2万人を大きく割り込んでいる。3メガバンクだけでも09年度比約3,000人の急減となっている。大手行人事部は、「減少ではなく適正水準に戻った」とのことであるが、現場では「採用数が景気に左右され過ぎ」、「法令順守や中小企業金融円滑化法などの新法対応で人手不足は明らか」と疲弊感を訴えているという。
この結果、人員構成はベテランと若手ばかりで30代の中堅が極端に少ない状況となっており、関係者によると「年齢が近い相談相手がいなく、メンタル不全に陥る若手が多い」という。
【久米 一郎】
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