西部ガスは『オール電化』の戦いに押されて悪戦苦闘、苦渋の展開をしている。たとえばマンション業者が商品土地を仕込む。建設着工に踏み切る寸前に西部ガスが親になる不動産リートを組み、その商品土地を買い取るスキームを築く。マンションデベ側からみれば、土地の借金から免除され建設資金を捻出することに専念できるメリットが得られる。
西部ガスが望むことは都市ガスを供給してもらうことだ。この方式の制約は都市ガスの供給できるエリアであり都市部に限定されてくる。現在、判明している分で都市部のマンション用地5カ所に不動産リートを組んでいるようだ。無限の資金力があるわけでもなく、不動産リート作戦は苦肉の防衛線である。
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