福岡市内の酒販業者によると、「若い世代の飲み方が変わったことで、酒の消費量が減っている」という。たとえば、飲み放題のラウンジやクラブでは、若い客は酒を飲むよりもホステスと話すことに夢中になる。酒を飲み、酔いと会話を楽しむというスタイルは廃れてしまっているのだ。
逆に今は、ホステスが飲む酒の量が増えている。ホステスの飲み代は別料金で加算されるからだ。悪質な店では、次々とホステスがやって来て、1杯飲んでは別の子と交代する。そうやって少しでも稼ぎを上げようとする。
筆者にも苦い経験がある。いきなりやって来て「私も1杯いただいていい?」と言う。他のホステスの手前、格好がつかないから注文してやれば、ビールをグイッとひと飲み。その数分後「ごめんね、他のお客さんに指名されちゃった。また来てね!」とテーブルを去っていく。気づけば名前も聞いていない。「二度と来るか!」と言いたくなる話である。
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