アスカコーポレーション(福岡市博多区)は、昨年12月の農水省から表示に関する指導を受けたことから、同社ウェブサイトなどで謝罪の文書を公開していた。文書の内容は謝罪文に加え、ユーザーには無償交換で対応するなどとしたもので、決して十分なものではなかった。
しかし、現在の同社ウェブサイト見ると、すでにその謝罪文書が抹消されている。同社が不正な表示を続けて得た売上は17億円であり、約26万人のユーザーに影響が及んでいる。問題発覚から1カ月しか経過していないこの時期に、謝罪文書を抹消した意図は何なのだろうか。
今回の問題で悪化したイメージを、できるだけ早く回復したいという狙いがあるのではないか。同社の体質が今回の事態で改善されたのかどうかも含めて、今後も同社の動向には注目していく。
【宮野 秀夫】
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