最近、やたらと通販会社のTVCMが多い。そんななか、テレビショッピングやラジオショッピングでたびたび耳にする言葉が「限定○○○個」といった「限定」というワードである。しかし、業界人ならお分かりであろうが、この「限定」という言葉はたいていの場合、嘘であることが多い。もちろん、すべてが嘘というわけではないが、TVCMなどの広告費を考えたら、「限定50個」といったような少ない数を販売するだけでは採算がまったく合わないのである。通販会社からすれば、消費者の購買意欲を煽ろうという狙いがあるのだが、やはり嘘はマズい。
この指摘を地場の通販会社の幹部にしたところ、その企業では従来から「限定」というワードは使っていなかったが、今後もお客と真摯に向き合うために嘘・偽りの告知は行なわないという。
消費者も「限定」という言葉に惑わされずに、購入するかどうか判断するべきである。
【宮野 秀夫】
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