地元のテレビ、ラジオ、フリーペーパーなどでもお馴染みだった「天神ニーズ歯科クリニック」(福岡市中央区舞鶴、中村誠院長)が、今年1月25日に突然事業停止した模様だ。
同クリニックは、インプラントや審美治療を中心とした完全予約制の自由診療に力を入れ、患者の立場に立った心地よい治療環境作りを心掛けていることが「ウリ」であった。しかし現在、クリニック内の機材や看板などは全て持ち去られた状態だという。
テナントの管理会社によると先週、老朽化した医療器械をすべて交換するとの理由で搬出許可申請が23日の予定で提出され、白昼堂々と機材が運び出されたが、看板まで持ち出そうとする光景に「機材の入れ替えなのになぜ看板まで…」と特異な感じではあったらしい。また、週明けの25日から今日までに、クリニックの前で立ちすくむ予約の患者さんらしき姿もあったという。
債権者の話によると、今月26日に同クリニックの担当税理士より連絡があり、上記の件を伝えられて愕然としたとのこと。当然のことながら、突然の事業停止に債権者は怒り心頭である。
通院していた人のその後のケアはどうなるのか。メディアにも頻繁に露出し、院長の顔が知れていたクリニックだけに、今後、波紋を呼びそうだ。
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